日帰り手術について

おおはら眼科では、⽩内障⼿術を中⼼とした⽇帰り⼿術を⾏っています。⼿術は経験豊富な院⻑が全例執⼑し、最新の機器を備えたクリーンルームで、安⼼‧安全な⼿術をご提供します。⼿術前には丁寧なカウンセリングを行って、ご不安な点やご希望をしっかりと伺います。
基本的に⽇帰りですが、⼊院⼿術のほうが良いと判断された⽅、また最初から⼊院⼿術を希望された⽅は、対応可能な病院をご紹介します。
当院の日帰り手術の特徴

デジタルガイダンスシステム ARGOS VERION
1 最新の眼科医療機器の導入
白内障手術で用いる眼内レンズを決定する機器です。従来のものと比較して、さらに適切な眼内レンズ度数を選択することができます。また術中ガイドシステムと連携しているため、手術用顕微鏡に最適な切開位置、前嚢切開の範囲、乱視軸が表示され、術者はガイドに従って確認しながら手術することが可能です。それにより術後視機能のさらなる改善・向上を実現し、特に正確性が求められる多焦点眼内レンズを用いた手術や、乱視矯正が必要な手術の際に大変重要な役割を果たします。クオリティの高い手術を提供するためには必須の機器と言えます。

2 経験豊富な専門医が執刀
当院の⽇帰り⼿術は、多数の⽩内障⼿術‧眼科⼿術を⼿がけてきた経験豊富な眼科専⾨医が担当します。これまでに培ってきた⾼い技術⼒と確かな判断⼒で、⼀⼈ひとりの症状や⽬の状態に応じた最適な⼿術を⾏います。また、術後の経過観察や不安な点についても丁寧に対応し、患者さまに安⼼して⼿術を受けていただける体制を整えています。

3 痛み・不安の少ない治療
リラックス効果のある笑気⿇酔を導⼊し、不安や緊張をやわらげて⼿術を⾏います。恐怖⼼を軽減し、落ち着いて治療を受けていただけます。局所⿇酔と併⽤することで、痛みはほとんどありません。

4 落ち着いた院内環境
⼿術後は院内のリカバリールームでお休みいただけます。⼼⾝を落ち着けたうえで、安⼼してお帰りいただけるように環境を整えています。

5 丁寧な事前カウンセリング
初めての目の手術に不安を感じるのは、当然のことです。当院では、問診・検査・カウンセリングを丁寧に行い、ご納得いただけるまでしっかりご説明いたします。まずはお気軽にご相談ください。
初診から手術までの流れ
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1
初診・ご相談
患者様の症状やお悩みを伺い、視力検査や眼の状態を確認します。手術の必要性や治療方針についてご説明いたします。
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2
手術の予約
⼿術⽇程の決定後、術前検査や必要書類のご案内をいたします。また、⼿術当⽇の注意事項や術後の過ごし⽅についてもご説明いたします。
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3
手術前検査・カウンセリング
眼軸⻑、⾓膜形状、眼圧などの詳しい検査を⾏い、⼿術の適応を判断します。検査結果をもとに、最適な治療⽅法や眼内レンズの選択についてご相談いたします
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4
手術当日(ご来院〜前準備)
ご来院後は受付・体調確認ののち、点眼や笑気麻酔などの準備を行います。リラックスできるようスタッフが丁寧にサポートします。
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5
手術〜手術後のご休憩
⼿術は痛みもほとんどなく、5分〜10分程度の短時間で終了します。術後は院内のリカバリールームで少し休憩していただき、状態が安定してからご帰宅いただきます。
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6
術後の診察・経過観察
⼿術翌⽇以降に再診を⾏い、視⼒や眼の状態を確認します。必要に応じて点眼薬の調整などを⾏い、術後の経過を丁寧にフォローします。
手術後の生活について
⽇帰り⼿術の前後には、⽇常⽣活の中で気をつけていただきたいことがいくつかあります。
ここでは、⾷事‧洗顔‧⼊浴などの過ごし⽅に加え、⽬薬の使い⽅や⽬の保護についてもご案内します。術後の回復をスムーズにするために、ぜひご確認ください。
日常生活で気をつけること
手術後の帰宅以降
⼿術後1週間は、⽬を押さえたりこすったりしないでください。傷⼝が完全にふさがっておらず、⽬の中にバイ菌が⼊りやすい状態です。特に⼿術直後から48時間は⼗分に注意する必要があります。
⼿術当⽇は、以下の点にご注意ください。安全にお過ごしいただくために、ぜひお守りください。
- ⼊浴‧洗顔‧洗髪はしないでください。⾸から下の清拭はかまいません。
- 保護メガネをつけてお帰りになった⽅は、帰宅後、就寝まで2時間おきにベガモックス(抗菌点眼薬)を点眼してください。
- 痛みがある場合は、痛み止めを1錠お飲みください。2回⽬を服⽤する際は、6時間以上あけてください。
- もしも強い痛みや不安な症状があるときは、遠慮なくご連絡ください。
手術の翌日
- ⼊浴は⾸から下のみ可能です。顔は⽔で洗わず、濡らしたタオルでやさしく拭く程度にとどめてください。
- 洗髪をご希望の場合は、⽬に⽔やシャンプーが⼊らないようにご注意ください。ご家族の⽅や、美容室‧理髪店などで仰向けで洗ってもらう形であれば⼤丈夫です。
- ⾷事に制限はありません。お酒も少量であれば差し⽀えありません。
- テレビ‧読書‧デスクワークも、無理のない範囲で⾏っていただけます。疲れを感じたら⽬を休めるようにしましょう。
手術後2日目
- ⼿術から48時間が経過したら、洗顔‧洗髪が可能です。ただし、⽬を強く押さえたり、こすったりしないように⼗分ご注意ください。
- 洗髪の際は、⽬に⽔が⼊らないようにしてください。ご⾃⾝で⾏うのが不安な⽅は、ご家族の⽅や美容室‧理髪店などで、仰向けで洗ってもらってください。
- 洗顔‧洗髪の際は、浴槽のお湯は使わず、必ずシャワーや蛇⼝の⽔を使ってください。浴槽の⽔にはバイ菌がたくさんいるため、⽬に⼊ると感染の原因になるおそれがあります。
術後1週間
- お風呂、お化粧など、手術前と同じようにしていただいて結構です。もう日常生活の制限はありません。
術後1ヶ月
- 傷もほぼ治り、激しいスポーツも可能です。目薬は医師の指示に従って続けて下さい。視力が安定してきますのでメガネを作ることができます。必要な方はメガネ合わせの検査をします。
術後3ヶ月
一般的には目薬もいらなくなりますが、いつやめるかは医師の指示に従って下さい。後期合併症(後発白内障や遅発性眼内炎)を認めることがありますので、数ヶ月毎の検診をされた方が安心です。
日常生活の制限について

運転・乗り物の利用
⾞‧バイク‧⾃転⾞の運転は、⼿術後のピントが合う距離を遠⽅に合わせて、視⼒がしっかり出ていれば翌⽇から可能です。近⽅に合わせた場合は、メガネを合わせてからでないと、運転は難しいかと思います。ただ、いきなり遠出や夜間、⾬の⽇などの悪条件での運転は避け、まずは明るい⽇中に慣れた道を短い距離で運転してみて、慣れてきたら少しずつ距離を伸ばすのがよいでしょう。

嗜好・美容に関する活動
- お酒は手術翌日から可能ですが、飲み過ぎないようにしてください。
- パーマ・染髪は手術後1週間たてば、していただいて結構です。

レジャー・運動
- ストレッチやラジオ体操、軽いウォーキング程度であれば、手術後2〜3日様子を見て始めて結構です。汗をかくような運動は手術後1週間からは問題ありません。
- ゴルフは、打ちっぱなしなどの練習であれば、手術後2〜3日から、コースに出るのは手術後1週間以降くらいがよいかと思います。
- テニスは、軽いラリー程度であれば手術後2〜3日から、ある程度しっかりプレイするのは手術後1週間以降くらいからにしてください。
- 旅行は、手術後4日目以降、できれば1週間以降が望ましいですが、余裕を持って2週間後以降に予定を立てておいた方が安心かと思います。温泉は手術後1週間で大丈夫です。
術後のセルフケアと注意
手術した目の保護について

⼿術直後の⽬は⾮常にデリケートで、外からの刺激や感染に弱い状態です。
当院では、必要に応じて保護メガネをお渡ししています。これは、⾵やほこり、また無意識に⼿が触れてしまうことなどから⽬を守るための⼤切な保護具です。
メガネのつるをバンドに付け替えることもできるため、寝る時も快適に装着いただけます。
ご希望の⽅には、⼿術当⽇にご購⼊いただけますので、お気軽にお申し出ください。
保護メガネを使⽤される⽅は、術後1週間程度の装着をおすすめしています。特に⼿術後2⽇間は、夜間の就寝中も含めて装着することが⼤切です。
正しい目薬の使い方
目薬を入れる前は手をよく洗い、上まぶたをさわらないように、下まぶたを軽く引っぱって入れましょう。目薬の先に、まつげがついたりしないように注意してください。
目薬と目薬の間は、5分以上あけましょう。ご自分の判断で中止せず、医師の指示に従ってください。
その他の日帰り手術
当院では、主に白内障の日帰り手術を行っておりますが、その他の眼科手術についても日帰りでの対応が可能です。
以下に、当院で対応している主な日帰り手術の一例をご紹介します。手術の適応や詳細については、診察時に医師がご説明いたしますので、お気軽にご相談ください。
当院で行える日帰り手術
- 白内障手術
- ICL手術
- 近視矯正手術
- 老眼矯正手術
- 翼状片手術
近視矯正手術

近視矯正手術は、眼鏡やコンタクトレンズを使わずに視力を回復させるための手術です。
裸眼で快適に生活したい方や、スポーツ・仕事などで眼鏡の使用が難しい方に選ばれています。
主な治療法には、角膜をレーザーで削るレーシックや、眼内にレンズを挿入するICL(眼内コンタクトレンズ)があります。
当院では事前には精密な検査とカウンセリングを行い、適応の有無やライフスタイルに応じた最適な治療法をご案内します。
老眼矯正手術

老眼は、加齢に伴って水晶体のピント調節機能が低下し、近くのものが見えにくくなる状態です。
従来は老眼鏡で対応するのが一般的でしたが、近年は手術による矯正治療も選択肢のひとつとなっています。
当院では、多焦点眼内レンズを用いた老視矯正手術を行っています。これは白内障手術と同様に眼内のレンズを置き換えることで、遠くも近くも見えるように視力を回復させる治療です。
手術前には丁寧な検査とカウンセリングを行い、一人ひとりに合った治療方針をご提案しています。
白内障手術の費用
単焦点眼内レンズの費用
単焦点眼内レンズを用いた白内障手術は保険適用となるため、年齢や収入によって費用の負担が異なります。
3割負担の方は約45,000~60,000円、2割負担の方は約20,000~40,000円、1割負担の方は約18,000円となります。
多焦点レンズの費用と治療方法
多焦点眼内レンズには「選定療養」のものと「⾃費診療」のものにわかれます。
選定療養
選定療養とは、保険診療と自費診療を組み合わせて受けることができる制度です。
多焦点眼内レンズの一部はこの制度の対象となっており、自己負担を抑えて手術を受けることが可能です。
この制度を利用して多焦点眼内レンズを選んだ場合、白内障の手術自体は保険診療として受けられますが、眼内レンズの代金の差額分については自費負担(片眼あたり税込31万円)となります。
自費診療
⾃費診療の多焦点眼内レンズを選んだ場合、⼿術代⾦を含めて全額⾃費(税込み66万円 ⽚眼)となります。⾃費診療の費⽤には、⼿術後3ヶ⽉後までの診察費⽤、検査料、薬剤料を含みます。
また、⼿術前の検査料として3万3千円をお⽀払いいただきます。
⼿術決定時に、内⾦として⼿術費⽤の半額(両眼⼿術の場合66万円)をお⽀払いいただき、ご⼊⾦確認後に、眼内レンズをメーカーに発注します。納期は約1か⽉から2か⽉半かかります。
眼内レンズが届きましたらご連絡しますので、⼿術⽇をお決め下さい。
眼内レンズ発注後のキャンセルは、原則お受けできません。やむなくキャンセルとなった場合、内⾦の返⾦は致しかねます。
⼿術費⽤は、現⾦またはクレジットカード(VISA‧MASTER‧JCB‧AMEX等)でお⽀払いください。
レンズの摘出・交換等の治療に伴う費用
- 軸ずれの修正については、通常の⼿術費⽤に含まれますので、追加の費⽤はかかりません。
- 眼内レンズの不適合や度数のずれによって新しいレンズを挿⼊する場合には、⼿術⼿技料および眼内レンズ料⾦をご負担いただきます。
- その他の合併症が原因で新しい眼内レンズの挿⼊が必要となった場合も、⼿術⼿技料および眼内レンズ料⾦をご負担いただきます。
よくある質問
手術は笑気麻酔と局所麻酔(点眼麻酔)を併用して行いますので、痛みはほとんどありません。笑気麻酔を併用することで緊張や不安も軽減されます。
手術自体は5〜10分程度です。ご来院からご帰宅まで含めると、全体で1〜2時間ほどになります。
手術当日はややぼんやり感じることもありますが、数日〜1週間程度で見え方は安定していきます。
お一人でご帰宅することは可能ですが、安全のため、できるだけご家族や付き添いの方の同行をお願いしています。公共交通機関の利用は可能です。
白内障手術は健康保険適用です。自己負担額は保険の種類により異なります。多焦点眼内レンズなどの自由診療は別途費用がかかります。
両眼の手術を同日にできます。適応とならないこともありますので、医師にご相談ください。通常は⽚眼ずつ⾏い、数⽇〜1週間ほど間を空けて反対側の⼿術を⾏います。
術後の状態や仕事内容によって異なりますが、デスクワークなど体に負担の少ない仕事であれば、翌日から復帰できる方もいらっしゃいます。ただし、眼を使いすぎないよう注意が必要です。屋外作業や重い荷物を持つ仕事、ほこりの多い環境などは数日間お控えいただいたほうが安全です。医師の診察結果をもとに、無理のない復帰計画をご相談ください。
術後の視力や状態により異なりますが、多くの場合、数日〜1週間程度で使用可能です。医師の判断に従ってください。
はい。通常、手術翌日・1週間後・1か月後など、数回の経過観察が必要です。術後の回復を確認します。